衆参同日選にらみ火花 西銘、糸数氏石垣入り

 衆参同日選の可能性が取り沙汰される中、衆院沖縄4区の自民党現職、西銘恒三郎氏と、野党が4区に擁立を検討しているとされる参院議員の糸数慶子氏が25日、ともに石垣入りし、国政報告会などで実績をアピール。静かな火花を散らした。石垣市は4区に含まれているが、西銘氏、糸数氏の来島が同じ日に重なったのは偶然。ただ両氏の来島は「タイミングから判断して、衆参同日選をにらんだ動きではないか」との観測も浮上している。

 衆院4区では、2017年の衆院選で西銘氏が当選。米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対する「オール沖縄」勢力は、4つの選挙区で唯一敗北した。衆参同日選の可能性が浮上したことで「オール沖縄」勢力が候補者擁立を急いでいる。
 糸数氏は参院選の不出馬を表明したが、立憲民主党が4区での擁立を検討しているとの一部報道がある。同党の有田芳生県連会長(参院議員)はツイッターで「県連で協議はしていない」と否定。ただ知名度が高いだけに、出馬すれば西銘氏と激戦になるとの見方が強い。

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