15日から石垣島で収穫が始まった日本一早い新米「超早場米」の品質検査が27日、JAライスセンターで始まった。4農家から収穫された一期米の沖縄県産ひとめぼれ10㌧が検査され、すべて「一等米」と判定された。
検査では収獲された米が同センターに持ち込まれ、乾燥、もみすり、選別、計量などの工程を経て玄米の状態で検査。変色や虫の被害がないかといった形質のチェックや水分量を検査するもので15㌫以下の水分が良質な米と言われる中、14・4㌫で基準をクリア。米粒の大きさや形が整った「整粒」が7割以上と判定され、すべて「一等米」とされた。
26日までに市内農家26軒から168㌧が収穫されており、今年は平年並みの石垣島で700㌧、西表島で150㌧の収獲が見込まれている。31日から順次JAやえやまファーマーズマーケットゆらてぃく市場の直売店をはじめ市内スーパーなどに並ぶ。沖縄本島へは6月10日に初荷式を行う予定で中旬頃から店頭に並ぶ予定。
JAおきなわの営農指導員の大嵩丈夢さんは「農家の徹底した栽培管理のおかげて検査を通過しほっとしている。出荷体制が整ったのでみずみずしくて粒がしっかりしたおいしいお米をぜひ手にとってもらいたい」と呼び掛けた。
今年の新米は、日照不足が続いたものの、気温が高い日が続き、生育も順調で例年より10日程早く収穫となった。
市内では31日から3日間は、新米の初売りセールで5㌔税抜き2080円が1950円で販売される。