日本トランスオーシャン航空(JTA、丸川潔社長)で約25年にわたり運航してきたボーイング737―400型機が26日、ラストフライトを行なった。退役記念として、那覇空港から石垣島などの県内離島を巡る遊覧チャーター・イベント「サンクス―400ファイナルツアー」が開催され、社内関係者らと94席限定チケットを購入した県内外からの91人が搭乗し、同機との別れの時を過ごした。
ボーイング737―400型機は全長28・9㍍、全幅36・4㍍、航続距離3320㌔㍍。1994年7月に国内で初めて導入され、就航当時、「スカイマンタ」の愛称で親しまれた。JTAは2016年から機材更新を進め、後続機には737―800型機が就く。
ツアーは午後1時半に那覇空港を発ち、与那国島周辺を遊覧した後、午後3時過ぎに新石垣空港(南ぬ島石垣空港)に着陸。30分ほど出発ロビーで休憩した後、宮古島、久米島上空を遊覧して、午後6時、那覇に戻った。
新石垣空港での休憩時には、JALスカイエアポート沖縄㈱石垣空港所の職員は自分たちで作成した記念の搭乗証明書を搭乗者に贈り、ラストフライトを見送った。
飛行終了後は、那覇空港の格納庫「JTAメンテナンスセンター」で機体見学会や737―400歴代塗装デザインのプロジェクションマッピングや記念撮影などが行なわれた。
JTA㈱八重山支社の高安壮太氏は「ボーイング737―400型機は旧石垣空港時代から那覇石垣線を担う主要機体として役割を果たしてきたので、石垣地区在住の皆様にも大変親しまれた機体」と、ボーイング737―400と石垣の歴史を振り返った。