石垣小学校内の空き教室を利用した放課後児童クラブが1日、開所した。市内で11カ所目の放課後児童クラブで、石垣市が設置し、民間団体が運営する初の「公設民営」型となる。児童は同校の授業を終えたあと、そのまま通うことができ、関係者は「学校と同じ敷地にあるので、保護者も安心して預けることができる」と開所を歓迎している。
放課後児童クラブは、保護者が昼間家庭にいない小学生の児童を授業終了後に受け入れ、学びや遊びの場を提供する。国は、新たな放課後児童クラブの80%を小学校内に開設し、空き教室などを活用する方針を掲げている。
石垣市の従来の放課後児童クラブ10カ所は、いずれも民間団体が設置、運営する「民設民営」型だった。
石垣小内の放課後児童クラブは定員35人で、開所時には12人が申し込んだ。今後も随時募集する。一般社団法人どんぐりの森(瀬長幸弘代表)が運営委託を受けた。
開所式では川満誠一副市長、石垣安志教育長らが看板を設置。川満副市長は「子どもが安心して放課後を過ごせるよう、地域と連携する」とあいさつした。
利用する児童を代表して杉渕陽向君(2年)が「いろんなことを学び、たくさん遊びたい」と決意表明した。瀬長代表は「『1小学校での1学童施設』という課題を初めて達成できた」と述べた。同校の真玉橋麻由美教頭が市原教孝校長の祝辞を代読。市学童保育連絡協議会の小底弘子会長があいさつした。
同校の校区内では、みやとり幼稚園が今年度限りで園児募集を停止。園児は、来年度からみやまえ幼稚園が受け入れる。