日本ユネスコ国内員会は5月31日、ユネスコ創造都市ネットワークへの新規申請都市として、音楽分野で石垣市を推薦することを決めた。申請理由として古来さまざまな祭礼、舞踊、音楽を伝統として継承。これを基盤として、沖縄音楽を代表する八重山民謡やポピュラーミュジックが生まれているとしている。今後のスケジュールとしては30日までにユネスコに申請書を提出。11月には加盟認定の結果が発表される。
同ネットワークは2004年、ユネスコの事業として創造性を核とした都市間の国際的な連携にとって、地域の創造産業の発展を図り、都市の持続可能な開発を目指すことが目的で創設された。原則2年に1回公募しており、自治体がユネスコに申請する際、日本ユネスコ国内委員会の承認が必要。
石垣市は16年から文化庁所管の創造都市ネットワークに日本に加盟。昨年は同団体事業の創造農村会議の開催都市として実施した。毎年度、文化観光シンポジウムの実施、その他、さまざまな文化振興事業を行っている。
市は「これらの取り組みを通じて国内だけでなく、世界に対して本市が誇る伝統芸能をはじめとする音楽文化を軸としたグローバルな地域ブランディングを図るため」とコメントしている。
また同デザイン分野では、北海道旭川市が推薦される。