安倍晋三首相と閣僚は4日、沖縄の夏の正装「かりゆしウェア」を着て閣議に臨んだ。玉城デニー知事から贈られた紺色のかりゆしを着用。官邸到着時、着心地を記者団に問われ「涼しくて気持ち良い。いよいよ夏が来ますね」と答えた。
6月最初の閣議の際、全員でかりゆしを着る「かりゆし閣議」は第1次安倍内閣の2007年6月から開始され、今年で12年目となる。夏の軽装「クールビズ」の推進と、沖縄振興への政府の姿勢を示す狙いがある。
閣議前の写真撮影時、首相はかりゆし姿でそろった閣僚と互いを見比べ、笑顔を見せた。
菅義偉官房長官は閣議後の記者会見で「着心地が良く、夏を快適に過ごすのに適している。国民に沖縄の伝統が感じられるかりゆしの良さを知ってもらうきっかけにしたい」と述べた。
宮腰沖縄担当相は、昨年11月、ユネスコの無形文化遺産に登録された宮古島の伝統行事「パーントゥ」をモチーフにしたかりゆしを着用。「(かりゆしを)20着ほど持っているが、面白いデザインが出てくることを、さらに期待したい。夏はこれに限る」とアピールした。