大麻所持などで県内の高校生らが検挙された事件を受け、県教育委員会の平敷昭人教育長は6日、県庁で記者団に「極めて残念だ。県警やPTAなどと連携して薬物乱用防止教育強化に努める」と述べた。
「複数(の検挙)は聞いたことがない。今回の数は危機感を感じている」と厳しい表情で語り、薬物に関する指導方針を見直す考えを明らかにした。
学校現場で薬物に対する教育を徹底してきたが「生徒によっては、十分に理解してもらえなかった。薬物の間違った情報が流れているかもしれない」と危惧した。
県教委は各学校に対し、「薬物乱用緊急対応マニュアル」を配布。県警とも協力して、薬物乱用の防止を指導してきた。平敷教育長は、学校、県警、麻薬取締沖縄支所、PTA連合会などの関係機関、家庭、地域社会との連携を強化すると強調。全公立学校に注意を促す通知を出したが、今後、関係機関が連携して緊急アピールを発表する。
通知文では、児童や生徒がネットトラブルに巻き込まれることを防ぎ、保護者には子どもが持つスマートフォンにフィルタリングをかけるよう呼び掛けるなど7項目を記載している。