〈なぜ北朝鮮が日本人を拉致したのか〉
北朝鮮政府は南朝鮮を「赤化統一」、つまり共産主義化させて自分が頭になり、朝鮮半島を統一するのが目的だが、それがなかなか成し遂げられなかった。
74年に金正日が後継者に任命され、76年ぐらいから工作員の再教育を開始して、日本人化教育をしたと言われている。
日本人のパスポートをとり、南朝鮮に侵入して人身を乱す。さらに日本人の身分をもって韓国へテロをすれば、日韓間を引き離せるとも考えたようだ。
87年の大韓航空機爆破事件もその結果だ。
逮捕された蜂谷真一(金勝一)と真由美(金賢姫)と名のる2人は毒薬で自殺を図ったが、もし死んでいたら、日本人パスポートをもった2人が大韓航空機の乗客115人を殺したということになっていた。韓国人の気性を考えると、「日本許すまじ」となっていただろう。
しかし金賢姫が生き残って証言したことで、金正日の指令で行なったことが分かり、金賢姫を教えていたのが日本人拉致被害者だと判明した。
失踪したアベック3組の実家にはメディアが殺到。犯人を教えた先生だから「悪者」とされ、メディアも犯罪者の家族のような対応をとっていたようだ。母からも「ノイローゼになりそうだった」と聞いている。