防衛省は11日、中国海軍の空母「遼寧」など6隻が同日午前、沖縄本島と宮古島の間を通過し、太平洋に向けて航行するのを確認したと発表した。危険な行為や領海侵犯はなかった。遼寧がこの海域を通過したのは2018年4月以来3回目。
防衛省によると、補給機能がある最新の高速戦闘支援艦が随行しているのを初めて確認した。空母の速力に合わせ、燃料補給などによって艦隊の行動範囲を大きく広げるとみられる。防衛省は、艦隊が周辺海域で訓練を続ける可能性もあるとみて警戒監視を続ける。
遼寧は16年12月25日、東シナ海から太平洋側へ、この海域を初めて通過した。18年4月21日には反対に東シナ海に向けて航行し、前日に沖縄県・与那国島の南約350㌔の太平洋で艦載機の発着訓練を実施した。