媽祖(まそ)廟建立「来年5月に」 華僑団体、市に協力要請

媽祖廟の建立に協力を求め、川満副市長(中央)と面会した華僑関係者ら=13日午後、市役所

 在日の華僑が中心になり、石垣島で建立計画が進んでいる「媽祖(まそ)廟(びょう)」を巡り、地元で設立された「石垣宮媽祖廟協議会」の東郷清龍会長と、全国の華僑団体関係者など12人が13日、石垣市役所を訪れ、川満誠一副市長に計画への協力を要請した。建設予定地は当初、唐人墓隣の市有地だったが、その後、やや海寄りの位置に変更することになり、市が貸し付けに向けた調整を続けている。東郷会長は「来年5月には完成させたい」と述べた。
 媽祖は航海の守護神とされ、中国や台湾、華僑関係者の間で信仰されている。石垣島に建立予定の媽祖廟は、内部をガラス工芸で装飾することになり、台湾のガラスメーカー「台明将企業」の林肇睢(リン・ジャクソン)社長も来島した。
 林社長は、4月に建設予定地を視察した際、「あまりにも唐人墓に近い。『陰』と『陽』が近いのは良くない」との理由で位置の変更を提言したと説明。「石垣島は観光資源を開発する余地がある。石垣島に投資したい」と述べた。
 川満副市長は媽祖廟について「台湾とは末永く良い関係を築きたい。石垣の風景とマッチした美しいものができると期待している」と協力を表明。台湾からの投資については「ありがたい」と述べた。
 日本国際媽祖会の曽鳳蘭会長は、媽祖廟が建設されれば世界から華僑が石垣島を訪れると述べ「石垣はハワイのようになるかも知れない」と期待した。 

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