【青年弁論大会】日本人として育ったことに対する感謝

 「われわれは教育上数々の障害を身をもつて体験しつつあるのであります。たとえば今沖縄の子供たちが使用している日本地図から沖縄の地図は消えております。また戦争は終結したにかかわらず、国旗さえ自由に立て得ないのであります。その上に祖国の子供たちと共通の国民行事さえ持ち得ず、さらに何ら国家的恩恵にあずかり得ないのであります。かかる境遇にある子供たちがどうして真実の日本人として素直に成長して行くことができましようか」
 「われわれは何とかしてこの障害を排除して、畸形的な架空的な逆境から脱却して、永遠に向って伸び行く子供たちを一日も早く本然の姿において育て、素直な成長に空白を残さないように熱願しているものであります。それこそは一日も早く沖縄が元の沖縄県として祖国に復帰することによつてのみかなえられることであります」
 私は屋良朝苗氏のこの言葉で私は始めて、祖国復帰の目的がわかったのです。結局、屋良氏の祖国復帰運動とは、沖縄の子どもたちを日本人として育てたいという教育者としての強い使命感だったのです。そして、屋良氏がその使命を果たしたおかげで、「あなたは何人か?」と聞かれたら「日本人です」と100%自信を持って応えることができる自分がここに存在するのだということがわかったのです。
 では、今の沖縄を振り返るとどうでしょうか?命をかけて祖国復帰を実現に導いた屋良朝苗先生が今の沖縄を見たらどう思われるでしょうか?最も気になるのは、2010年以来国連が「日本政府は琉球・沖縄の人々を先住民族として公式に認め保護せよ」という勧告を5回もだしていることです。そして、屋良氏を担いで知事にした革新政党の後輩たちが、その勧告をなんと支持しているということです。

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