〈北朝鮮は「普通の国」ではない。戦争は日本を放棄しない〉
北朝鮮とはどのような国か。
北朝鮮の子どもが描いた「公開処刑」の絵がある。北朝鮮では現在でも公開処刑が行われており、住民は見ないと処罰される。現在北朝鮮は配給などもないから、住民を統制するにはこういう手を使うしかない。
金正恩の叔父さんの張成沢が機関銃で殺され、その後の肉片に火を付けたり、金正恩の異母兄の金正男はマレーシアで殺された。普通の国とは全く種類が違うと思った方がいい。
奄美沖で01年に海上保安庁の巡視船にロケットランチャーによる攻撃をしかけ、その後、自ら爆発を起こして沈んだ北朝鮮の工作船がある。現在、海上保安資料館横浜館に船の一部が保管されている。工作母船で沖合まで来て、母船の後ろからさらに工作船を出し、海岸近くまで来てから、ゴムボートで上陸するのがパターンだ。
日本がいくら戦争を放棄しても、戦争の方が日本を放棄してくれるわけではない。
〈犠牲を払ってでも拉致被害者を取り返す〉
拉致をされないためにはどうするか。
「日本はいくら拉致をしてもみんな取り返しに来るし、何をされるか分からないから損だ」と思わせない限り、北朝鮮という国は平気でやってくる。
北朝鮮は力しか信じない。力の強い者には恐れおののくし、弱い人間には迫ってくる。それが北朝鮮という国の本質だ。
拉致をされた人間は犠牲を払ってでも取り返さないといけないし、取り返していくこと自体が、次にまた拉致をさせないために重要。
皆さんの気持ちが国を動かし、社会全体を動かして、救出につなげることができる。