5つのダムで越流 まとまった雨で満水に 石垣島

ダムが満水となり、洪水吐きから勢いよく越流している=16日、名蔵ダム

 石垣島にある県、市管理の5つのダムは、梅雨入り後もまとまった雨で越流(オーバーフロー)している。
 名蔵嵩田にある県管理の名蔵ダム(総貯水量397万㌧)は、上流にある2つの川から堤体に水が流れ込んでいる。
 同ダム管理事務所によると、ダム周辺に降った雨は5月だけでも143㍉を記録。最高水位の50㍍に達し、洪水吐(ば)きから水が流れ、下流の名蔵湾へ注いでいる。
 同ダムは1971(昭和46)年の大干ばつで農業が壊滅的な被害を受けたことを契機に国営かんがい排水事業として計画に着手、98(平成10)年に竣工した。規模は底原ダムに次いで2番目。
 市管理の大浦ダム、県が管理する底原、真栄里、石垣ダムなど4つのダムも堤体から勢いよく水があふれ、越流している。
 18日は梅雨前線の影響で各地でまとまった雨が降り、降り始めから同日昼過ぎまでに石垣市盛山で94㍉、登野城34㍉、竹富町波照間で65・5㍉の雨量が観測された。(文・写真 南風原英和)

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