在沖縄米軍トップのハーマン・クラーディ沖縄地域調整官(中将)は18日、県庁で玉城デニー知事と会談し、「力の及ぶ限り沖縄の人々の懸念について考え、緩和するよう努めていく」と述べた。5月末に就任したクラーディ氏が玉城氏を表敬訪問した。
玉城氏は「沖縄には米軍専用施設が多くありすぎる。米軍が原因の度重なる事件や事故について、県民が不安を持っている」と懸念を伝えた。3年前にうるま市で発生した米軍属による女性殺人事件や、今年4月に北谷町で発生した海軍兵の女性殺害事件に言及し、綱紀粛正を求めた。
一方で「県は日米同盟を理解し、日米関係の中で平和を享受してきたことも評価している」と述べた。
同席した富川盛武副知事は「基地から派生するの不安を取り除くことが重要」、謝花喜一郎副知事は「率直な意見交換の中から信頼関係を築きたい」と期待した。