竹富町の仮庁舎移転が予定通りに進めば現庁舎議場での議会は最後となることから、竹富町議会の町議らと西大舛高旬町長は21日、議場に別れを告げ、新議場で行われる今後のまちづくりに向けた意気込みを語った。
現庁舎は1977年9月1日、現在の八重山郵便局南側駐車場の町有地にあった庁舎から、旧八重山ボウリング場の庁舎へ移転が完了し、同2日から業務を開始した。議場は同年の9月議会から使用され、41年以上が経つ。70年代にも「役場移転問題」が議論された。
石垣支所建設と仮庁舎整備のため、町は8月中中旬にも議場のある現庁舎2階部分の機能を沖縄銀行八重山支店の新社屋3階に移転する。9月定例議会は沖銀新社屋の新たな議場で開かれる予定。
新田議長は「議場は、町の重要政策、予算、条例などを議論し、町の振興・発展に大きく寄与した神聖な場所」と強調。「新たな議事堂でも町の輝かしい未来を見据え、町民一人ひとりが竹富町に住む喜びを噛みしめられる、魅力あふれるまちづくりを目指す」と述べた。
西大舛町長は「これで終わりと思うと胸が熱くなる。西表への役場移転もしっかりと取り組む」と意気込んだ。