県は25日、5月の入域観光客数が83万4900人で対前年度比プラス4000人、率にして0・5%増と発表した。5月の過去最高を更新した。
国内観光客が56万6500人で対前年度比プラス51900人、率にして10・1%増だった。一方、外国客は26万8400人で対前年度比マイナス47900人、率にして15・1%減だった。県は、5月のゴールデンウィークが10連休で国内客の需要が高まったため、海外向け旅行商材が高騰したと分析。沖縄に寄港するクルーズ船が前年の47回から30回に減少したことも要因と見ている。
国別で見ても各国のクルーズ客の減少が目立つ。台湾で12・5%減、韓国は96・6%減、中国本土は45・5%減、香港は63・6%減だった。特に構成比で25・4%を占める中国の影響は大きい。同国企業1社が、沖縄のクルーズから撤退しており、県は今後の動向を注視する。5月の中国クルーズ船の寄港回数は、昨年の21回から今年は12回に減少した。県は、関税の引き上げなどの米中貿易戦争による影響について、分析していないと説明した。
6月の見通しについて県は、国内外問わず全ての地域で堅調か好調に推移すると見ている。
国内では、航空会社の割引航空券や団体旅行の受付が好調で、臨時の直行便も出る。海外では、クルーズ船の寄港回数が増加予定で、空路の運行が再開する地域もある。