尖閣諸島問題で玉城デニー知事は28日、中国公船の領海侵入に抗議するか問われ「宮古や八重山地域の住民が持つ不安や懸念をどんな形で伝えられるか、研究したい」と述べるにとどめた。28日の県議会(新里米吉議長)6月定例会は一般質問で照屋守之氏(自民)の質問に答えた。
照屋氏は「中国に抗議すべきだ」と訴えた。謝花喜一郎副知事は、河野太郎外相が「中国とは冷静かつ毅然と対応する」と述べているとして「県としても、あらゆる分野での交流を通し、対応していく」と答弁した。
照屋氏は県政について「島や県民の命を守る熱意があるとは思えない」と批判。知事の発言や県首脳の尖閣諸島への認識は、中国の戦略に協力していることになると懸念を示した。「(尖閣諸島の)中国の実効支配につながるのではないか」と危惧した。