来月4日公示、21日投開票の参院選沖縄選挙区(改選数1)に立候補を表明している琉球大名誉教授の無所属新人、高良鉄美氏(65)は29日、那覇市で記者会見して公約を発表した。国政の場で玉城デニー知事を支え、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対する考えを強調し「美しい宝の海にこれ以上土砂投入を許さないため、国政の場で辺野古新基地ノーを伝える」と述べた。
日米安全保障条約に対する考えを記者団から問われたのに対し「ほとんどのひずみが沖縄に来ており、将来的には廃止すべきだ」と主張した。公約には10%への消費税増税反対も盛り込んだ。
最大の争点について高良氏は「辺野古移設と消費増税の是非」と指摘。憲法9条の改正については「(自衛隊を)憲法9条の中に盛り込むと憲法の構造上、大きな問題を生む」と反対の姿勢を示した。
沖縄選挙区には日本青年会議所(JC)元会頭の自民党新人、安里繁信氏(49)=公明、維新推薦=らも立候補を予定する。