第30回日本最西端与那国島国際カジキ釣り大会(主催・与那国町)の開会式が5日、久部良漁港特設会場で開かれた。節目の大会は「釣り上げろ令和最初の大一番」をスローガンに掲げ、全国各地からカジキ釣りトローリングの部に33チーム(112人)、磯釣りの部に25人の計137人が参加。競技は6日から2日間の日程で釣果を競う。
同大会実行委員長の外間守吉与那国町長は「アングラーの皆さんの意気揚々とした思いが伝わってくる。令和初めての記念すべき大会で釣果を大いに期待します」と激励した。
交流会では久部良中学校吹奏楽部の演奏も華を添え、トローリングの部出場チームが紹介された。与那国伝統芸能保存会による祝いの踊り「ミティ唄」などの与那国民俗芸能や祖納青年会の棒踊りが披露もあった。町出身の米蔵一正さんは歌謡ショーで大会を盛り上げた。
大会では釣り上げた魚の㌔数をポイント換算して競われる。カジキ類を対象魚とするトローリングの部競技は6日、午前7時から午後5時まで、7日は午前7時から午後4時まで。磯釣り競技は両日午前9時から午後3時まで。
前回大会のトローリングの部で234㌔のクロカワカジキを釣り上げ優勝した市成正弘船長(66)は、久部良中学校12期で幼なじみの池原輝行さん(同)、譜久嶺弘明さん(同)とチームを組んで2連覇を目指す。「時の運しだいだが、ふだん通りの漁で今回も(カジキが)あたってくれたら」と期待した。
与那国町漁業協同組合によると、今年に入り既に1200本以上のカジキが水揚げされており、例年より大漁だという。
特設会場には出店が立ち並び、明日からの漁に向けて参加者は親睦を図り、英気を養った。