第30回日本最西端与那国島国際カジキ釣り大会(主催・与那国町)が6日から競技に入り、1日目のトローリングの部では3本の釣果が上がった。トローリングの部には、33チーム112人が出場し、午前7時から一斉に黒潮に向かって大海へ飛び出した。波は2・5㍍、うねりを伴うおだやかな南の風で絶好のコンディション。9時半に令和初となる一本目のクロカワカジキ(95㌔)が揚がった。
この日一番の大きさのカジキを釣り上げた莨谷保晴さん(48)=チームなにわボーイズ・大阪市=は「あたりが来てから40分強の格闘の末、モリをついてから竿を折られながらも無事釣り上げた。釣れて良かった」と雪辱を果たしたことを喜んだ。
安田亮さん(45)=同=は同船で2本目となるバショウカジキ(20㌔)を釣り上げ「次は200㌔を目指して頑張ります」と抱負を述べた。
3本目に80㌔のクロカワカジキを釣り上げた比嘉俊浩さん(56)=チームアート技研株式会社・那覇市=は「昨年は97㌔を釣り上げているので明日は前回を上回りたい」と意気込んだ。
この日はサブイベントとして、海上保安庁巡視船のやえづきが一般公開され、久部良漁港地区のナーマ浜での与那国馬ひき体験や海底遺跡巡り体験乗船ツアーなども行われた。
夕方からは、のど自慢大会やコミックダンス、ハワイアンフラなどのアトラクションがあった。
また、県が進める離島地域の「超高速ブロードバンド環境整備促進事業」で与那国島では2017年からひかり回線のサービスが始まっており、今年から同大会でユーチューブのライブ配信と会場内のWi―Fiスポットも新たに設けられた。ライブ配信は、あたりが来た漁船の近くに撮影船が寄っていき、カジキ釣りの迫力をライブで配信する。主催者は「実際のカジキ釣りの様子を見てもらい観光振興につなげてPRできたら」と期待している。