なにわボーイズ初優勝 カジキ釣り大会が閉幕 与那国

 第30回日本最西端与那国島国際カジキ釣り大会(主催・与那国町)は最終日の7日、久部良漁港で4本のカジキが水揚げされ、6日と合わせて計7本の釣果で閉幕した。トローリングの部では、大阪から出場したチームなにわボーイズ(瑞宝丸・大城哲也船長)が初日に2本を釣って計115ポイントで初の総合優勝を果たした。磯釣りの部では安次嶺徳太さん(24)=与那国町=が16・2ポイントで初優勝した。

 初日に95㌔のクロカワカジキを釣り上げたなにわボーイズの莨谷保晴さん(48)=大阪市=は「大きさでは決して納得のできるものではなかったが、来年も大物を釣れるように頑張る」と喜んだ。
 同チームのリーダーで20㌔のバショウカジキを釣り上げた安田亮さん(45)=同=は「令和元年の記念すべき大会で優勝できてラッキーだった。来年も盛り上げられるように腕を磨いて参加したい」と決意した。
 最終日に大物賞を獲得した大谷さんは、23年連続出場で昨年まで日本記録保持者の大ベテラン。「最後の最後で大逆転。船長やクルーに感謝します」と笑みがこぼれた。
 磯釣りの部ではバラフエダイ(通称・アカナー)を2匹とグルクン6匹の計16・2キロを釣り上げた安次富徳太さん(24)は「まさか優勝するとは思っていなかった。初日にアカナー2匹の15㌔釣れたのが大きかった」と振り返った。
 親子釣りの部には4チームが出場し上原由香さんと心君が6ポイントで優勝した。
 閉会式で大会実行委員長の外間守吉町長は「今大会は波が穏やかなべたなぎで、海水温が高く例年より小ぶりのカジキが多かった」と振り返り、アングラーの参加に感謝した。
 閉会式後は120㌔のクロカワカジキの塩釜焼きが振舞われたほか、名誉町民でもある民謡歌手の宮良康生氏のライブパフォーマンスで盛り上がり、スペシャルゲストに歌手の鳩間可奈子も駆けつけた。アヤメバンドの長間孝雄氏のライブでは会場のボルテージは最高潮。みんなで歌って踊り祭りを楽しんだ。
 ドゥンタで輪になって大会の成功を祝った後には、700発の花火が夜空に舞い上がり、与那国島夏の一大イベントが幕を閉じた。
 競技結果は次の通り
 【トローリングの部】
 ▽1位(115ポイント)=なにわボーイズ(安田亮・莨谷保晴・近藤智・片野智也)▽2位(102ポイント)=WOLF(大谷彰宏・倉沢栄司・齋藤遼・上里学・本多秀之・栗山明久)▽3位(94ポイント)=沖工トローリングクラブ(長間亮一・西江喜伴)▽大物賞(102㌔)=WOLF・大谷彰宏
 【磯釣りの部】
 ▽1位(16・2ポイント)=安次富徳太(与那国)▽2位(15ポイント)=阿久津慎吾(与那国)▽3位(5・2ポイント)=長濵絵里香(与那国)
 【親子釣りの部】
 ▽優勝=上原ファミリー(上原由佳・心)(敬称略)

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