旧暦6月最初のみずのえ、みずのとは、竹富島の神事「西塘ばんはじり」だ。島の偉人、西塘(16世紀ごろ)の遺徳をしのび感謝する神事で、今年は西暦の7月4日と5日に執り行われた。西塘ばんはじりから10日後の14、15日は竹富島の豊年祭(プイ)。
初日の4日は、夕方6時30分から、神司が夜籠りする西塘御嶽、清明御嶽、幸本御嶽を、公民館執行部や有志が参拝してまわった。5日は早朝から、弥勒奉安殿を皮切りに、島内の御嶽を参拝してまわった。このうち東美崎御嶽では「豊年祭の道唄」を謡った。竹富島では西塘は「島守りの神様」と呼ばれて、竹富小中学校の校歌にも「なごみの島におわします西塘様の宮どころ」と歌われている。
(隅田賢通信員)