21日投開票の参院選沖縄選挙区に立候補した琉球大名誉教授の高良鉄美氏(65)の個人演説会が10日夜、石垣市民会館中ホールで開かれた。高良氏は「私は平和憲法を絶対に守る」と軍備不保持を定めた憲法9条の堅持を主張。米軍普天間飛行場の辺野古移設、石垣島への陸上自衛隊配備反対も訴えた。社民の比例候補、仲村未央氏(47)、共産の比例候補、島袋恵祐氏(32)も登壇し、野党の団結による安倍政権打倒をアピールした。
陸自配備について仲村氏は「軍隊は決して住民を守らない。基地建設を断じて認めない」、島袋氏は「石垣が軍事の島になってしまうことは絶対に阻止しなくてはならない」と危機感を示した。
両氏は「貧困の連鎖、格差の問題に取り組む」(仲村氏)、「8時間働けば普通に暮らせる社会、最低賃金を今すぐ千円、1500円を目指す」(島袋氏)とも訴えた。
糸数慶子参院議員は「安倍晋三首相に嫌われる人を沖縄から出そう。私が今まで守ってきた平和の一議席を高良さんに渡す」と支持を訴え、高良氏八重山後援会の次呂久成崇共同代表、宮良操市議らもあいさつした。
最後は参加者全員でガンバロー三唱し、気勢を上げた。