海洋活動を通して青少年の健全育成を図ろうと設立された「石垣海洋少年団」(前田博団長)の結団式が13日午後、石垣港湾合同庁舎会議室で開かれ、団員9人に団員手帳と会員証が交付された。団員は今後、ビーチクリーンなどのボランティア活動や手旗信号、航海訓練など、さまざまな海洋活動を実施。海の知識を遊びながら体得し、安全を身につけ、自立心を養いながら自分の身は自分で守ることを目指す。
ヨットによる地球一周などを経験している前田団長は結団式で「『海は危ない』と言われるが、危険だからこそ体験の場が必要」と強調。8月に東京で行われる国際交流日本ジュニアヨットクラブ競技会を挙げ、「自信を持って近隣諸国の子どもたちと交流できるようにもなる」とも話した。
(公社)日本海洋少年団連盟の宮原耕治会長が「少年期に自然体験や集団生活を経験することで、ポジティブでコミュニケーション力の高い人間に育つ」と活動の意義を話し、前田団長へ団旗が授与された。
団員を代表して大浜中1年の川原波瑠(なる)君が「海には危険が潜むが、少年団での誓いと約束を守り、活動を頑張りたい」と決意表明した。
川満誠一副市長、花井宏泰石垣海上保安部長、西銘恒三郎衆院議員、(公財)海上保安協会八重山支部の辻野ヒロ子支部長らの祝辞もあった。
結団式後、団員らは巡視船船内見学を行なった。
同少年団は随時、団員を募集。小学4年生以上。活動は土曜か日曜で、月2~3回程度。問い合わせは℡82-4343(事務局)。