海の日の恒例イベント「2019年度石垣港みなとまつり」(主催・同実行委員会)が15日、ユーグレナ石垣港離島ターミナルと旧離島桟橋周辺で開催され、地元の家族連れや観光客らでにぎわった。海にちなんだ体験コーナーや特設船上ステージでは第20回みなとの夕べが開催され、八重山民謡や地元アーティストのライブと共に3連休の最終日を締めくくった。
離島ターミナルでは海の生き物とふれあえるプールや小型ヨット体験、サップ体験などの催しが行われた。射的やヨーヨー釣り、石垣島の味覚を味わえる出店も並び、八重山ウェイクボード協会のデモンストレーションでは華麗な技が披露され、拍手や歓声が沸き起こった。
離島ターミナル内では石垣港の変遷を紹介する写真が展示されたり、海上保安庁の尖閣諸島での活動を紹介したり、石西礁湖のサンゴを守る取り組みを知ってもらうパネル展も開催された。離島ターミナルを利用する大勢の観光客が立ち寄って見る姿があった。
海上保安庁尖閣領海警備の巡視船の「いけま」が尖閣専用桟橋の石垣港巡視船桟橋Dベースで初めて一般公開された。救助訓練の様子を知ってもらおうと、ヘリコプター「かんむりわし1号」から降下吊り下げ救助訓練が実施された。親子で参加した成田海美(うみ)さん(8)は「ヘリコプターはうるさいなと思っていたけど役に立ってくれてると思った。また来たい」と笑顔を見せた。
夕方からは第20回「みなとの夕べ」では子どもエイサーや八重山高校カラーガード部の演技などがあり、八重山民謡の祭典ではデンサ節、小浜節、どぅなんすんかに、とぅばらーまなどが披露され、池田卓、ミヤギマモルのライブもあり、活況を呈した。
来賓あいさつで中山市長は「石垣港は与那国町、竹富町の人流物流の拠点。好調な観光客数も増加傾向で需要はさらに高まっている。日本最南端重要港湾として新たな魅力の発信につなげていきたい」と述べた。