17日の明け方、石垣島天文台で同天文台の堀内貴史特任研究員が部分月食を撮影した。
月食は地球の影に入った月の一部が欠けて見える現象で、部分的に隠される部分月食と全て隠される皆既月食があり、今回の現象は九州沖縄地方などで見られる部分月食のうちでも、特に欠けたままの状態で月が西の空に沈む月入帯食と呼ばれる現象。
同日の明け方は雲が頻繁に通過するような天候だったが、堀内さんが明け方の空に沈む前の月の見かけの直径の2割が欠けている食分0・2の月をタイミングよく撮影することに成功した。
前回、石垣で見られる部分月食が起こったのは 2017年8月8日、皆既月食が起こったのは18年7月28日。次回は21年で、皆既月食は5月26日、部分日食は11月19日となる。
(花山秀和・石垣島天文台特任研究員)