参院選は21日投開票される。沖縄選挙区に立候補した自民公認の安里繁信氏(49)=公明、維新推薦=、無所属で琉球大名誉教授の高良鉄美氏(65)の両陣営は激しい集票合戦を繰り広げ、ラストスパートに入った。最終盤は両陣営とも遊説や電話作戦などで無党派層の取り込みに全力を注いでいる。両陣営は20日、それぞれ打ち上げ式を開き、17日間の選挙戦を締めくくる。
安里氏は公明が比例で擁立した現職、河野義博氏(41)とのセット戦術で、維新も加えた「自公維」体制で保守中道勢力を結集した。
高良氏は米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対する革新リベラル勢力の支援を受け、知事選、衆院補選で連勝した勢いに乗る。
両陣営とも期日前投票への動員などを通じて支持基盤固めをほぼ終え、無党派層の支持拡大に勝負をかける。無党派層の大多数は知事選、衆院補選とも辺野古移設に反対する候補を支持する傾向が鮮明になっており、移設を推進する安倍政権に支援される安里氏が最終盤、どこまで浸透できるかが焦点。
県選挙管理委員会によると、3日現在の有権者数は約117万人。両陣営とも投票率は50%台前半、勝敗ラインを30万票台前半に設定した。
ただ候補者不在が続く八重山では選挙戦の盛り上がりに欠け、投票率の低迷が懸念される。20日には、安里陣営が午後6時からJA八重山支店前、高良陣営が6時半から市役所通りの星野商店向かいで打ち上げ式を開催する。
沖縄選挙区には、NHKから国民を守る党の磯山秀夫氏(72)、無所属新人で辺野古社工業組合理事の玉利朝輝氏(60)も立候補した。
比例では自民が前衆院議員の比嘉奈津美氏(60)、社民が前県議の仲村未央氏(47)、共産が党中部地区委員会副委員長の島袋恵祐氏(32)を擁立した。