パーレー競漕で競う 豊穣祈願の黒島豊年祭

ジラバを歌いながら輪を作り、巻き踊りを踊る参加者たち=21日午後、宮里海岸

豊作を感謝し、五穀豊穣を祈願する黒島豊年祭が21日、黒島の宮里海岸で行われ、パーレー競漕では、仲本村と公民館チームが勝利した。強風のためパーレー競漕は午後になり、午前は奉納舞踊が披露され、地域住民や観光客を含めた270人以上が会場に集まった。
 パーレー競漕では、宮良哲行さんと野底善行さんが神の言葉を伝える「杯取(さしきとらし)」を走者のウーニーに行い競漕がスタート。宮里村・仲本村と、東筋村・公民館チームで舟を漕ぐ速さなどを競い合った。競争が終わると両村のウーニーを先頭に漕ぎ手や、村の男が旗頭の周りを豊年ジラバを歌いながら輪を作り、女性たちを含めた地域の人々が巻踊りを一緒に踊った。
 パーレー競争で勝利を手にしたウーニーの宮喜一さん(36)はウーニーとして走って15回目。「4年ぶりに出て勝ってうれしい。先輩たちから指導をしてもらったのが勝因。豊年祭を次の世代に繋ぎたい」と感想を述べた。

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