21日に投開票された参院選に沖縄選挙区から立候補し、当選した高良鉄美氏(65)=無所属新人=は22日、那覇市内の選対事務所で、宮古、八重山の新聞社4社の合同インタビューに応じた。安倍政権が憲法を改正して自衛隊を明記する方針を掲げていることに対し「やる必要があるのか。国会で議論する」と反対する考えを改めて強調した。
改憲で軍法会議が復活する可能性を挙げ、一番の懸念点は「国防教育の導入だ」と述べた。
米軍普天間飛行場の辺野古移設については、知事選、県民投票、衆院3区補選で3度民意は示されたと指摘。参院選で「安倍政権が民意は無視する姿勢はおかしいとする(4度目の)『民意』が現れた」と分析した。
先島諸島への自衛隊配備については「防衛省は住民に十分な説明責任を果たすべき」と求め。カンムリワシや地下水への影響を懸念。配備に反対する考えを改めて示した。尖閣諸島問題へは、外交による平和的な解決を目指すとした。
先島諸島の振興策として、沖縄振興計画に先島地域限定の特別枠を設ける案を示した。「宮古・石垣には支援が必要だ。国政の場からサポートできるなら行う」と意欲を示した。消費増税にも改めて反対した。
当選から一夜明けた感想を聞かれ「糸数慶子参院議員から平和の一義席のバトンを引き継ぎ、国会で仕事ができる。ほっとしている」と笑顔を見せた。