県立農業大学校果樹専攻コースの学生らは23日、県庁に農林水産部の長嶺豊部長を訪ね、実習成果を報告、約1年かけて育てたマンゴーを贈呈した。学生らは、マンゴーや他品目の果実に関するプロジェクトを各々が持ち、1年かけて研究した成果を報告した。
表敬訪問した学生は大城文也さん(2年)、宮里怜花さん(同)ら計6人。大城さんと宮里さんが、マンゴーの収穫量の増大や高品質化に取り組み、他の2年生2人がドラゴンフルーツなどの果実について、収穫時期の調整を研究した。
大城さんは「目標とした収穫量に近付いている」と説明。宮里さんはマンゴーが実る枝のせん定数を調整し「作業の省人化を検討している」と述べた。
贈呈されたマンゴーには農大ブランドを示すシールが貼られており、JAや中央卸売市場で販売される。また、道の駅許田やんばる物産で直接販売も予定する。
長嶺部長は「将来の農業の担い手として活躍に期待する」とエールを送り、同校出身の学生らの中には、独立して活躍している人もいると紹介。「先輩方とネットワークを作って、取組んでほしい」と求めた。