沖縄のIT企業「ブルー・オーシャン沖縄」(岩見学代表)=本社・那覇市=は26日から、ネット環境を利用し在宅で仕事をする「テレワーカー」を育成、業務を提供する事業を開始した。
石垣市や久米島町、渡嘉敷村に住民票がある住人を対象に、ウェブサイトに掲載される記事の作成や、AI(人工知能)の学習を補助する業務などを行う人材を募集・育成する。国の一括交付金などを活用した県の事業で、石垣島では8月下旬に事業参加者向けの説明会を開催する予定。
ブルー・オーシャンは石垣島などで求職者を募集、IT教育を行ない、人材を育てる。個人のレベルや適正に合わせて、東京などの本土企業から受注した業務を割り振る。島民はテレワーカーとして在宅や島内に設置された施設で業務を行い、完成した成果物を納品する。成果物の確認や本土企業への納品はブルー・オーシャンが行い、手数料収入を得る。業務に必要な機器などは貸与される予定。
割り振られる業務は個人の能力によって違う。ブルー・オーシャンは竹富島でも事業を受託した経験があるが、一カ月で5万円程の副収入を得た人もいたという。ネットサイトのデザインやプログラミングなどの高いIT技術を要する業務も、個人の能力に応じて割り振られる可能性がある。IT業務の未経験者から有資格者まで幅広く人材を募集する。
8月中旬ごろまでに申し込んだ参加者に説明会の案内がある。申し込みは、info@icokinawa・comか、℡070・5271・9824で受け付ける。