第34回「少年の主張」八重山地区大会(主催・八重山地区青少年育成市町民会議)が27日午後、石垣市中ホールで開催された。「いま、中学生が訴えたいこと」をテーマに八重山郡内の中学生9人が日常を通して感じた主張を展開した。
最優秀賞には石垣中3年の松竹梨乃さん(15)が受賞。2人の障害を持つ兄をめぐり、障害者への偏見の思いをなくしたいと主張した。誰にでも偏見なく、優しく接するといった意味を込めた「天使の翼」を演題に自身の取り組みや考えを表情豊かに発表した。
松竹さんは「ずっと狙っていた賞なのでうれしい。なるべく多くの人に伝わりやすい表現で工夫していきたい」と話した。
松竹さんは9月13日に金武町中央公民館大ホールで開催する第41回沖縄県少年の主張大会に八重山地区代表として出場する。
優秀賞には白保中3年の世持結生(ゆい)さん、与那国中2年の池田真鈴(まりん)さんが受賞した。そのほか、6人には優良賞が贈られた。
主張者と演題は次の通り。
▽石垣中3年・伊志嶺天花「明日がくることは奇跡」▽西表中2年・荒木裕太朗「西表島の未来について」▽白保中3年・世持結生「故郷」▽与那国中2年・池田真鈴▽名蔵中3年・比嘉瞬吏「障がい者と接するなかで」▽大原中3年・大城虎徹「弱気な自分を超える」▽石垣二中3年・当銘由羅「残したい、伝えたいこの島の宝」▽久部良中2年・青野和真「いのちの輝き」▽石垣中3年・松竹梨乃「天使の翼」