香港から那覇、石垣島を旅するクルーズ船「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」が29日午前、石垣島に初寄港し、石垣島の観光を盛り上げるため同船内で歓迎セレモニー(石垣市主催)が開かれた。市観光交流協会の大松宏昭会長や、ミス八重山の金城純海さんを含めた関係者ら14人がセレモニーで寄港を歓迎し、船内を視察した。
セレモニーでは、大松会長が船長と記念品の盾を交換、金城さんが船全体を管理するガービン・デニス機関長と、ホテルマネージャーのワーオ・ゲリーさんに花束を贈呈した。船長のピーハーソン・ペアー(55)さんが「個人的に石垣島に来たのは初めてで、日本に来れてうれしい。将来的に新しい港ができ、たくさんの船が来られるようになれば。ベストを尽くしていいサービスを提供したい」とあいさつ。
大松会長は「石垣島はダイビングなどのマリンスポーツや自然、食などを楽しんでもらえる場所」と船長に石垣島の魅力をPRした。
同クルーズ船は全長311㍍、全幅48㍍の15階建て。客室は1600室あり、プールやカジノ、美術館、スケートリンクなどもある巨大な豪華客船。スタッフは1231人、乗客3891人。乗客のうち約3000人は中国や台湾からで、残りは欧米など。
クルーズ船に乗っていたレンさん(52)は「子どもの夏休みに家族で来た。船ならおばあちゃんも一緒に来られる。初めて乗ったがサービスがとてもいい」と感想を述べた。
同クルーズ船は午前8時半に入港。離島ターミナルでパナパナ会のメンバー10人が四つ竹を手に踊りで観光客を歓迎した。