福岡ベトナム総領事のヴー・ビン氏は26日午前、県庁に玉城デニー知事を表敬訪問した。着任のあいさつで訪問し、観光分野などでの連携強化を求めた。
玉城知事は、沖縄が観光とIT分野に力を入れているとアピール。来年2月に宜野湾市で開催される国際IT見本市にベトナムからも企業などが参加するよう求めた。今年6月にベトナムからの臨時チャーター便を受入れたと強調。「直行便があれば、相互交流ができる」と述べ、ベトナムと沖縄の路線就航に期待を込めた。
ヴー氏は、沖縄とベトナムの人的交流は活発だと指摘し、直行便が就航できる可能性は高いと強調。「ベトナムは観光発展を重要視している。沖縄の経験から多くを学べる」と述べた。沖縄で日本語を学ぶベトナム人もいると紹介し、国の政策で特定技能を持つ外国人の受け入れ拡大が進むことにも言及。「多くの人材を受け入れてほしい」と求めた。
また玉城知事は国際IT見本市に、ベトナムの大手企業が参加できるよう働きかけるとも約束した。ヴー氏は8月末に行う在福岡ベトナム総領事館の10周年記念イベントに知事を招待し、スピーチも求めた。