車いすモデルの日置有紀さん(29)は1日、沖縄観光バリアフリー宣言に基づく県の事業で石垣島に来島した。2日までの日程で石垣、竹富両島を巡り、観光を楽しむ。
SNSなどで情報発信する「インフルエンサー」としても活動。身障者の目線で八重山観光を楽しみ、情報発信してもらうことで、バリアフリーの観光地をアピールする。改善点などが見つかれば、県や地元団体が今後の観光政策で参考にする。
日置さんは7月31日から沖縄に滞在しており、八重山は1日から2日間訪問。石垣島に本社を置く「ケアアテンドTettoMe」の上谷綾子代表が看護師として同行し、旅をサポートする。国際旅行社とNPO法人「バリアフリーネットワーク会議」が助言や旅行商材の提供を行った。
バリアフリーネットワーク会議の親川修代表は「沖縄の離島地域である先島諸島も、身障者自身が行けると発信してもらうと、地元の高齢者も出歩きやすくなる」と指摘し、地域にも好影響だと語った。
日置さんの両島内の移動は、地元業者がリフトタクシーと呼ばれる専用車両を手配し、サポートする。
日置さんは到着早々、関係者に迎えられ、無料提供されたパイナップルなどを味わった。八重山観光について「全てが楽しみ」と笑顔を見せた。