ライトダウンで星空観察 南の島の星まつり始まる

ケイスケサカモトさんと新曲を歌う夏川さん(左)=3日夕、南ぬ浜町緑地公園

 石垣島の美しい星を内外にアピールする「南の島の星まつり2019」(主催・同実行委員会)のライトダウン星空観望会&夕涼みライブが3日夜、南ぬ浜町緑地公園で開催された。石垣島の夏の恒例イベントで、今年で18回目。午後9時から30分間は全島に呼び掛けて一斉ライトダウン(消灯)が行われ、参加者が天の川を観察した。
 星まつりは豊かな自然が残り、美しい星空が楽しめる石垣島を楽しんでもらい、環境保護を啓発する目的で開催された。川満誠一副市長は、人工的な光の不適切な使用が夜空に悪影響を与える光害(ひかりがい)に言及。「自然環境保全について考える機会になれば」と市民や観光客に協力を呼び掛けた。
 イベントスタッフのNPO法人「八重山星の会」の通事安夫代表は「過去18回の中で最も天候に恵まれた」と語った。

 雲は少しある空模様だったが、星空を眺めながら来場者は「八重山星の会」の説明を聞きながら天体観測を行った。通事氏らはレーザー光線を出す機材で輝く星を示し、幻想的な八重山の星空をプラネタリウムのように使って説明した。
 夕涼みライブでは、石垣市出身の歌手・夏川りみさんやスクープオンサムバディらが出演。夏川さんは代表曲の「涙そうそう」などを熱唱し、観客を盛り上げた。
 トークでは歌手デビューから20年が経ったと話し、ライブも予定していることを明かした。同郷のバンド・BEGINに感謝の言葉を述べた。「島人ぬ宝」を熱唱すると、観客は手拍子で応えた。
 同まつりは12日まで。4日には「石垣島発、天の川経由、ブラックホール行き」をテーマにした本間秀樹国立天文台教授の記念講演会が午後1時半から石垣市立図書館視聴覚室で開かれる。期間中、石垣島天文台や離島ターミナルの「美ら星ゲート」などでさまざまな体験イベントがある。

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