7月25日深夜、星空ガイドツアーなどが波照間島や竹富島の方向でなぞの発光現象を目撃したとして、話題になっている。発光現象は同日の午後10時過ぎから確認され、広範囲に広がり、数十分以上も続いたという。専門家は「クルーズ船の光ではないか」と話している。
波照間島在住の星空ガイドツアー、親盛早人さん(49)によると、波照間島のニシ浜ビーチにいたが、北から北東の方角を眺めると、海面と夜空の間で広範囲に黄色の発光現象が確認できたという。
親盛さんは10年ほど、天体観測などに関わってきたが「こんな発光現象を見たのは初めて。船と思われる光は何度も見たことがあるが、広範囲に大規模な発光は見たことがない」と驚いた。発光現象は40分ほど続いたという。
竹富島で7月23日から今月4日まで「UFOスーパー交流交信・星空ガイドツアー観察会」を主催した男性は、西残橋から発光現象を確認したという。「低緯度オーロラよりも大規模で、金色やオレンジ、黄色と変化しながら、北の空から西にかけて海まで光った」と証言した。午前零時過ぎまで、1時間以上も発光していたという。
石垣島天文台前所長の宮地竹史さんは「クルーズ船の光が雲に反射したことが原因と考えられる。海保の巡視船なら光が点滅するので、今回の発光とは別だと思う」と推測した。