広島に原子爆弾が投下されてから74年目を迎えた6日、「ユニバーサル・ピース・デイ呼応鐘打式」(主催・世界平和の鐘沖縄県支部)が鐘が設置されてある石垣市新栄公園で開かれた。同支部会員や市役所の部課長らが参列し、原爆投下の午前8時15分のサイレンに合わせて黙とうを捧げ、1人ひとりが「世界平和の鐘」と「ほほえみの鐘」を市内に響かせた。
同支部の大濵達也支部長は「戦争が生み出すものは苦しみ、悲しみ以外にはない。核廃絶を訴える被爆地の願いは未だ達成されていないが、決してあきらめず世界恒久平和確立を目指し、平和の心を発信していく」と強調。
川満誠一副市長は中山義隆市長のあいさつを代読し、「石垣市からも平和と命の尊さを広く訴え続ける」と述べた。
ユニバーサル・ピース・デイは、「戦争の終結」と「核廃絶」を訴える目的で1984年に米国ニューヨーク市で始まり、世界各地で平和の集いが行われている。
石垣市では2012年から呼応鐘打式を行なっており、「平和を考える」作文の上位入賞者を広島市原爆死没者慰霊式に平和大使として派遣。今年は大浜中学校3年の辻野愛瑠(あいる)さんと八重山高校3年の大城花菜(かな)さんが現地に赴いた。
広島市によると、45年12月末までに約14万人が原爆で死亡したと推計されている。