漁獲枠拡大、辺野古など要請 市議団、国交副大臣に面会も

牧野副大臣に要請書を手渡す石垣市議会の要請団と中山市長=6日、国交省(石垣市議会提供)

 石垣市議会(平良秀之議長)の要請団6人が上京し、6、7の両日、クロマグロの漁獲枠拡大や米軍普天間飛行場の辺野古移設促進などを関係省庁に要請した。このうち、国土交通省では牧野京夫副大臣が対応し、石垣港新港地区の第二架橋整備について検討していく姿勢を示した。要請事項は、いずれも市議会6月定例会で可決された内容。

 平良議長によると、水産庁でクロマグロの漁獲枠拡大の要請を受けた山口英彰長官は「9月の国際会議で、10%~20%の漁獲枠拡大を要望する」と説明した。
 要請団は内閣府に、米軍普天間飛行場の辺野古移設促進を求める要請書も渡した。松田浩樹内閣審議官は「現場から、こういう声が上がるのはありがたい」と応じたという。要請団は内閣府や国交省に尖閣諸島での漁業支援施設などの整備を求める要請書も提出したが、各官庁からは特にコメントはなかった。
 国交省で新港地区の第二架橋整備について要請を受けた牧野副大臣は「人工ビーチなどの利用状況や交通量を調査した上で、市と協議したい」と考えを示した。
 平良議長は7日、取材に対し「漁獲枠拡大に関しては国際的な取り決めなので難しい面もあるが、最善を尽くしてもらえると感じた。第二架橋整備も、副大臣に対応してもらったことは大きい」と期待感を示した。
 要請団には平良議長のほか、与党から砥板芳行、箕底用一、米盛初恵の3氏、野党から花谷史郎、内原英聡の2氏が参加した。中山義隆市長も同行した。

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