旧盆と連休が重なった石垣島は、連日、観光客でにぎわっている。12日、国の名勝に指定されている川平湾には、遊覧船に乗ったり、写真撮影をする観光客が見られた。中国や台湾からの観光客も多く、関係者は「団体旅行より、家族や個人での旅行が多くなっている」と話す。
大阪府の会社員、野添友美さん(25)は友人と2人で石垣島を訪れた。「川平湾はきれい」と話し、写真撮影に熱中していた。川平ブルーに光る湾内や山々を背景に、ポーズを決めた。「石垣牛が食べたい。別の海にも行きたい」と旅の計画を語った。
遊覧船の運営会社に勤める横山藤男さん(56)は「今日は観光客が大勢来ている。クルーズ船も入港したから、午前中は忙しかった」と話した。ただ、川平湾で泳ぐ人もおり、困惑しているという。潜水した場合、船上からは見つけにくいため、衝突の危険があると指摘。「遊泳禁止にすべきだ」と行政による対応を求めた。
東京の会社員、紺野祐美さん(28)は、地元住民との交流を楽しんでいた。数人の住民と写真を撮影し「友だちができた。今日、これから那覇へ行く。石垣島は楽しかった」と笑った。