旧盆の迎えの日(ンカイピー)となった13日、各家庭では先祖を供養する行事が行われた。石垣市にある玉那覇酒造所の玉那覇有一郎さん(42)宅では午後5時ごろ、長女の日和(ひより)ちゃん(6)がちょうちんを持ち、先祖を玄関先の線香の前から部屋まで案内した。
仏壇の前に来ると祖母の美佐子さん(65)が、孫にあたる日和ちゃん(6)、有乃介(ゆうのすけ)君(4)、有偉(ゆうい)君(2)、希虹(きこ)ちゃん(0)に「ウートートーしようね」と家族10人で手を合わせた。
仏壇には同酒造所の泡盛「玉の露」のほか、サトウキビ、パイナップル、マグロの刺身、揚げ物などのごちそうが所狭しと並んだ。
ジューシーやタームなど、去年2月に亡くなった姑の吉子さん(享年101)の好物もお供えした。吉子さんの結婚式の時に作った木の茶碗を使用。親戚からもらったゼリーや果物もお供えして、先祖に報告した。
朝から仏壇の掃除などお手伝いもして「楽しかった」と笑顔を見せる日和ちゃん。父有一郎さん(42)は「やってくれるのがうれしい」と笑顔を見せた。