島挙げてムシャーマ 先祖供養と豊作祈願

ミルク神を中心に行列を組み、公民館前に集まる島民ら=14日午前、波照間島

 日本最南端の有人島、竹富町波照間島で14日、旧盆中日の伝統行事「ムシャーマ」が島を挙げて開かれた。晴天に恵まれ、絶好の日和の中、島民や島外に住む出身者らが先祖を供養し、豊作を祈った。ムシャーマは先祖供養と豊作祈願を目的とした最大の行事。

 午前9時過ぎ、ミチサネ(仮装行列)が前組、西組、東組の順にスタート。ミルク神を中心に島民や関係者が行列を組み、公民館を目指し、パレードした。ミルク神の後を棒や太鼓、獅子舞などが続いた。村の子供らと母親なども加わった。
 公民館到着後は、各組ごとに棒や太鼓の演舞を披露。若い島民らの勇壮な姿に観客は拍手喝采。午前は出演者全員によるニンブチャー(念仏踊り)で締めくくった。太鼓の打ち手を小中学校の児童生徒らが務め、棒術は青年、高校生らが披露した。東組では、親子で参加した一家もあった。また、転勤で赴任した学校の教諭や駐在する警官も参加した。
 午後の部は各組の舞踊を中心に行われた。
 会場は公民館前の広場にネットを張り、設営。島民らが協力して準備した。
 近年のムシャーマは人手不足で、住民のほか、県内各地の郷友会などから参加者を募集して開催している。波照間公民館の仲底克彦館長は「無事に開催できたのは、ありがたい」と述べた。
 観光で訪れた山本雅祥さん(56)はムシャーマの魅力について「素朴な所が良い。これからも伝統を受け継いでほしい」と語った。  

関連記事

八重山日報公式Twitter

ページ上部へ戻る