大浜獅子・棒術保存会(次呂久成崇会長)によるイタツキバラ(獅子舞)が16日夜、崎原公園で行われ、会場を獅子が縦横無尽に走り回り、観客から大きな歓声と悲鳴が起こった。
旧盆明けに邪気を追い払う伝統行事「イタシキバラ」は、地域住民の無病息災を願い、石垣島各地で行われる。大浜地区は「イタツキバラ」と言い、獅子がドラム乗りを披露し、会場内を動き回ることなどで有名。
大浜小6年生による「こども獅子」や婦人会の「やぐら踊り」、老人クラブ長寿会と古謡愛好会による「シチガチニンブシャー」の後、午後8時に2頭の獅子が登場。30分ほど、笛や太鼓、かねの音色に合わせ場内を動き回った。
午後8時半過ぎに音色が激しさを増すと、2頭は集まった観客らに突進、子供らをかみ始めた。親は、我先に子供をかませようと獅子に近づき、人だかりができ、歓声が上がった。逃げ惑い走り回る子や、泣き出す子もいた。