空手の普及に努めている一般社団法人劉衛流龍鳳会(佐久本嗣男会長)は20日、恩納村の恩納海浜公園ビーチで「国際平和記念奉納演武」を開催し、世界33カ国から約800人の空手愛好家が集結した。沖縄から世界へ「恒久平和」を発信する平和メッセージが日本語と英語の2カ国語で読み上げられ、空手演武を奉納した。
各国から集まった参加者全員での団体演武や世界空手道選手権3連覇中の喜友名涼(5段)の掛け声で行われた団体形なども披露。サイ、鎌、棒、などの古武道や、四つ竹や谷茶前節の踊りなどの琉舞も披露され、会場からは拍手が沸き起こった。
長浜善巳恩納村長は「琉球王国時代に沖縄で発祥した空手は、武器を持たない平和を愛する祖先が、護身の術と心技体を備えた武術として継承発展してきた。その志を引き継ぎ、恒久平和を願う」とあいさつした。
県立武道館では、21日から23日まで「国際交流空手・古武道セミナー」があり、24日は劉衛流の宗家、仲井真憲里(のりさと)の生誕200年を記念して世界武芸祭「国際交流と芸術(アート)へのIZANAI」も開催される。