海への感謝深める 親子で自然体験 伊原間でグルクンさばく

グルクンの腹開きに挑戦する新盛君=24日午前、伊原間船越漁港

 海の恵みを知り、海への感謝を深めると同時に、親子間のコミュニケーションを図ろうと、石垣市教育委員会いきいき学び課(砂川栄秀課長)は24日、「家庭教育支援体験活動 自然体験講座(海人学習)」を伊原間船越漁港で行なった。

 午前は伊原間海上観光「たいらファミリー」の平良正吉さん(69)が講師となり、児童・園児らとその保護者約30人にグルクンのさばき方を伝授した。
 子どもたちは、平良さんから「料理は楽しいぞ」と鼓舞されながら、グルクンのウロコを取り、親指を上手に使ってエラと内臓を取り除き、包丁で腹開きに挑戦した。
 さばいたグルクンは塩、胡椒をまぶして唐揚げにし、皆で海の幸に感謝しつつ、昼食を取った。
 平良さんは「最近は大人でも魚をさばけない人が多い。親ができないと子どももできない。楽しくやることが大切」と強調。
 魚をさばくのは初めてで、1人で腹開きにも挑んだ新盛思人(おもと)君(6)は「こわくなかった。うろこ取りが一番楽しかった。家でもやってみたい」と振り返り、「大きくなったら海人になる!」と力強く話した。
 砂川課長は「子どもが自立できる、生きる力を育てたい」と述べた。
 午後は平良さんの妻・八重子さん(66)が東海岸で拾った貝殻で籠作りを指導した。

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