糸満中学校3年の具志川楓碧(ふうあ)君(14)と上原琉唯(るい)君(15)が、橋の上から自殺しようとしていた高齢女性に声をかけ、警察に通報して女性を引き留めたとして、糸満警察署(金城和郎署長)が26日、2人に人命救助の表彰状を贈った。
2人は16日午後4時ごろ、橋の上で女性に遭遇。様子がおかしいことに気づき「大丈夫ですか」と声をかけた。女性は返事もせず、無表情で手が震えていたため、具志川君が「おばぁが自殺をしようとしています」と警察署に通報。上原君は、飛び降りようとする女性を警察が来るまで懸命に押さえ続けた。
10分ほどで警察官が到着し、女性は無事保護された。
具志川君は「一つの命を大事にしてほしいと思った。行動に起こせて良かった」、上原君は「1人だったら助けられなかったかもしれない。怖かったけど、助けられて良かった」と振り返った。
金城署長は「糸満中学校の生徒は模範的な生徒が多く、日ごろの積み重ねがこういう形で表れた」と感謝した。