新種のエビ、川平湾で発見 良好な自然環境残る

新種の「カビラスナシャコエビ」(提供写真)

 千葉県立中央博物館の駒井智幸博士と県立芸術大学の藤田喜久博士の研究チームは、川平湾の干潟から新種のスナシャコエビ類(アナジャコ下目・ハサミシャコエビ科)を発見したと発表した。発見地の川平湾にちなみ、新標準和名を「カビラスナシャコエビ」と提唱した。
 カビラスナシャコエビは川平湾の干潟表面に存在する無数の穴の中から「ヤビーポンプ」と呼ばれる吸引採集器を用いて採集。甲羅の長さが5.5ミリ、体長1.5センチ程度の小型種。新種が属するアクシアナッサ属には世界からこれまで11種が確認されており、それとは額角、尾節などの形態が異なることから新種であるとされた。同属は主にアメリカ大陸、大西洋及び東部太平洋域に分布し、日本での発見は初となった。

 同湾は環境省モニタリングサイトの「石垣川平湾サイト」としても選定され、2008年から毎年調査が実施されている。
 両氏は「川平湾は保護海域として生物採集や過度な開発が制限されているため、良好な自然環境が残され、高い生物多様性が維持されていることが今回の発見につながった」と評価。「今後、川平湾以外でも更なる保護海域の設置が進められることを期待したい」と述べた。

関連記事

八重山日報公式Twitter

ページ上部へ戻る