竹富島、入島料に300円 きょうから観光客、任意で

 年間約50万人が訪れる人気観光地の竹富島で9月1日から、観光客は1人300円の入域料(入島料)の支払いを任意で求められる。町は、島の景観や自然の保護に充てる考えだ。
 竹富島は人口約350人。赤瓦の屋根など沖縄の伝統的な町並みが残り、水牛に引かれた車で島内を回るのが人気だ。多くの観光客が訪れるためごみ処理が問題となっているほか、リゾートホテルなどの開発による生態系・景観の荒廃も懸念されるようになった。
 町によると、入島料は竹富島行きの船が出発する石垣島の石垣港離島ターミナルか、竹富港の券売機で支払う。竹富島民は対象外。
 町は観光客の約4割が支払い、年間約6千万円が集まると見込む。サンゴ保護や外来生物の駆除、耕作放棄地の再生のほか、開発で生態系が損なわれる可能性が高い土地の買い戻しにも充てるとしている。
 これまで島民らが資金を出し合って環境保全活動を続けてきたが負担が大きく、入島料の導入を求めていた。町は2017年9月に協議会を設置して議論を始め、今年6月の町議会で関連条例が可決された。
 竹富町政策推進課の小浜啓由課長は「世界に誇る竹富島の環境を守るために、観光客の皆さんにも協力してほしい」と呼び掛けている。

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