石垣島と竹富町の島々を結ぶ定期船は4、5日、台風13号の影響で全便が欠航した。このうち竹富島では、長時間の欠航で買い出しができず、貨物船も欠航したため共同購入の食料品や日用品が届かないなど、島民生活に影響が出た。
島内のレストラン「お食事処かにふ」は、暴風警報が出た5日の昼以外は営業した。欠航前に食材を多めに仕入れたり、停電に備えて発電機も準備するなどして対応した。スタッフの新井棚子さんは「普段より島民のお客さんが多く、ゆっくりビールを飲んでいます」と話した。
集落内はひっそりしているが、民宿小浜荘では東海大学の学生ら17人がゼミ合宿のため滞在。同大学観光学部の永原さんは「木の雨戸を閉める雰囲気が初めてで新鮮」と、訪問客らしい感想を話した。
また2、3日が結願祭だったため島民の男性は「台風の影響がでる前に結願祭ができて良かった。神の行事だと思った」と安堵の表情をみせた。6日のユーンカイ(世迎い)の神事を心配する声もあった。
(隅田賢通信員)