【金波銀波】岩屋毅防衛相との会談で…

 〇…岩屋毅防衛相との会談で、玉城デニー知事が突如として日韓関係を持ち出し「冷静に」と日本外交に注文をつけたのには驚かされた。しかし日韓関係の改善を願う知事の熱意は本物のようで、翌日の記者会見では韓国国民向けに「沖縄は真心でおもてなしします」と来県を呼び掛けるメッセージを発表した◆沖縄でも韓国人観光客が減少し、知事は危機感を隠さない。自身が訪韓し、日韓友好を呼び掛ける意向だ。訪韓したばかりの維新の会の下地幹郎衆院議員も月末に再訪韓を予定しており、日韓修復を求める動きが沖縄で活発化している◆「政治と自治体や民間の交流は別」という「ツートラック戦術」で経済への打撃を防ごうという戦略、それはそれで悪くない。ただ、問題はそれほど単純ではあるまい◆日韓関係の悪化は、直接的には徴用工問題を発端とするが、背景には韓国の長年にわたる反日感情の蓄積がある。知事がメッセージを出したり、訪韓したところで、沖縄にだけ韓国人観光客数が戻ってくるような状況は、ちょっと考えにくい◆国際情勢にせよ、基地問題にせよ、リーダーには現状をシビアに分析する視線が必要だ。辺野古移設反対を語る知事の口調もまた無邪気そのものだが、きれいごとだけで現状は打開できまい。

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